30日払いが60日にならないようにする
「30日払い」は、ほとんどの場合本当の30日にはならない。期限は納品日からではなく、請求が取引先の支払いサイクルに入った日から数えられるからだ。起算日がいつなのか、書面で決めておこう。
ノルマはカンペチェで害虫駆除業を営んでいる。固定客はレストラン1軒、会計事務所2つ、倉庫1つと悪くない顔ぶれで、みんなちゃんと払ってくれる。問題は払ってもらえないことではなかった。問題は「いつ」だった。
倉庫の作業をしたのは3日で、署名入りの報告書もその日の午後には渡した。いつもの「30日払いでお願いします」と言われ、彼女はそれをそのまま期日として書き留めた。翌月の3日になっても何も振り込まれなかった。入金されたのは19日だった。
46日である。しかも薬剤代もガソリン代も助手への支払いも、彼女はその3日にすでに自分で立て替えていた。
「30日払い」とはどういうことか?
30日払いとは、仕事を完了させて納品したあと、あらかじめ決めた期間だけ待ってからようやくお金を受け取る、という仕組みだ。取引先が支払いを渋っているわけではない。企業やオフィス、チェーン店はもともとそういう払い方をするもので、そうした相手に商品やサービスを売っていれば、遅かれ早かれ自分にも回ってくる。
そしてしんどいのは支払いまでの期間そのものではない。しんどいのは、その期間がいつから数え始まるのか誰も決めていないということだ。
30日はいつから数え始まるのか?
ほとんどの場合、納品した日からではない。あなたの請求が取引先の支払いサイクルに入った日、つまり経理担当がそれを受け取り、承認し、その月に出す支払いのまとめに組み込んだ日から数え始まるのだ。
その間には誰もカウントしない日々があり、それを立て替えているのは他ならぬあなただ。ノルマの場合、それは16日分だった。3日に納品したのに、彼女の請求が審査に回されたのは翌月の8日で、しかもその倉庫では支払いは木曜日にしか出ないのだ。
だから「30日払いでお願いします」は約束ではなく、単なる慣習にすぎない。本当の約束とはこういうものだ。「期限は署名入りの報告書を受け取った日から数える。そして報告書は作業を行ったその日に渡す」。これなら明確な日付になる。さっきのはただの曖昧な範囲でしかない。
これは仕事を始める前に書面にしておくこと。すでに40日も待たされてからでは遅い。あとから聞けばクレームに聞こえるが、先に聞いておけば「企業相手の仕事に慣れている人」に見える。
なぜ未払い残高がもう交渉材料にならないのか?
その交渉材料は「引き渡しの瞬間」にこそ効力を持つもので、ここではもう引き渡しは終わっているからだ。店頭商売のルールならよく知っているはずだ。未払い分が残っているからこそ、受け取りに来る当日に相手が連絡を返してくれる。だが30日払いの取引先には、このルールは通用しない。
30日払いの取引先とは、まさにその「瞬間」を与えてくれない相手なのだ。現場の担当者はサービスを受けて署名するが、支払いを承認する人は別のオフィスにいて、その場にはいない。だから交渉材料は前もって仕込んでおく必要がある。納品したあとに残るのは、記録とカレンダー上の一つの日付だけだ。
納品前にできることは?
一部だけでも先に受け取っておくことだ。相手を疑っているからではない。未払い残高のある仕事は「形のある借金」だが、何も受け取らずに納品した仕事は、もはや「好意」でしかなくなるからだ。
Proyectaではこれはアドバイスではなく、明文化されたルールになっている。入金がまだ足りない注文は「作業中」にも「完了」にも進められない。支払いが入ってはじめてそこから動く。この制限を設けたのは、先に進められてしまうと残高が実質的に回収不能になっていたからだ。注文はもう完了したように見えてしまい、あとから請求しようにも行き場がなくなっていた。
パソコンを使わない場合も考え方は同じだ。残高を受け取ってから仕事を締める。先に締めてしまえば、残高はもうつかまえどころがなくなる。
もし前受け金がもらえないとしたら? 大企業や官公庁が相手だと、よくあることだ。その場合に交渉すべきはお金ではなく日付だ。どの書類が期限の起算点になるのか、誰がそれを受け取るのか、そして受け取ったことをどうやって確認できるのか、という点になる。
ノルマは倉庫の担当者にWhatsAppで報告書を送るのをやめ、経理部宛てにメールで送るようにした。発注者にはCCを入れる。仕事の内容は変わらない。違うのは、今では両者が確認できる一つの日付が存在するということだ。
これをどうやって自分のページに反映するか?
説明を書くだけでいい。何を売っているか、いくらか、前受け金としていくら欲しいかを書けば、取引先が携帯電話から支払いできる公開ページができあがる。
「カンペチェのFumigaciones de Norma(ノルマの害虫駆除)のページを作って。レストラン、オフィス、倉庫向けの害虫駆除サービス。月極サービス$1,800、単発サービス$2,400。日程を確保するための前受け金40%、残りは報告書の引き渡し時に支払い。カードでも振込でも支払いできるようにして、各サービスの内容がわかるセクションと、大規模な倉庫の見積もり用にWhatsAppボタンをつけて。」
誰かが前受け金を支払うと、その注文はリスト上で「未払い残高あり」として表示される。振込を選んだ人は専用のタブに入り、あなたが入金を確認するのを待つ形になる。そして現金やSPEI、端末での支払いを受け取った時点で、その場で残高を締められる。合計金額は実際に入ってきた支払いをもとに計算され、あなたが手入力した数字ではない。
ページがあなたの代わりにやってくれないことは?
支払い期日を勝手に作り出すことはない。注文には「30日に期限」といった項目はもともと存在しない。期限とはあなたが決めて書き記すルールであって、ページが自動的に見張ってくれるものではない。
誰かを追い立てることもない。残高についての自動リマインダーは存在するが、それが正確に何なのかは知っておいたほうがいい。前受け金を支払ってから数日後に、一度だけ取引先にメールが送られる。これはあくまで軽い後押しであって、督促ではない。繰り返されることもなければ、口調が強くなることもなく、特定の日付を待つこともない。
そして、そもそもやらないことが2つある。請求書の発行はしない。CFDIは今まで通りあなたと会計士の仕事だ。そして、一円も払っていない相手には何もリマインドしない。リマインダーが存在できるのは残高があるからこそで、前受け金がなければ残高もなく、残高がなければまだ請求すべきものもないからだ。これこそ、たとえ少額でも前受け金を求めるべき、最も実際的な理由だ。
「借金」ではなく「日付」を予定に入れる
「あの人にはお金を貸してる」とだけメモしても意味がない。日付がないからだ。役に立つのは、その取引先の支払い締め日の3日前をカレンダーに入れておくことだ。名前と金額を添えて。そうすれば、支払いのまとめがまだ組まれている最中に連絡でき、自分抜きですでに処理が終わったあとで気づく、ということがなくなる。
もし締め日がいつなのかわからないなら、それは今日電話すべきことだ。クレームがましくならずに、たった一つだけ聞けばいい。「支払いは何日に出ますか。その前に私から何が必要ですか」。たいていの場合、足りないのはたった5分で送れる書類一枚で、それを3週間も待たされていた、というオチだったりする。
Proyectaで自分のビジネスを説明し、前受け金を設定して、proyecta.devでページを公開しよう。取引先は相変わらず30日払いのままかもしれない。だが、残りの16日分を立て替えるのは、もうあなたではなくなる。